2019年3月8日No.130 ワンセンテンスブログ
コーチ・エィ社の代表、鈴木義幸氏の言葉です。
コーチ・エィのメルマガから取り上げました。
私は、人材育成に長く携わってきましたが、人を育成すると同時に、人の集合体である組織を育てるということを強く意識するように考えています。
そんな中、出会った言葉です。
組織開発とは、簡単に言えば、そこにいる人の間に、全体の生産性を高めることにひもづく「価値あるつながり」を創ることです。「価値あるつながり」とは、互いの生産性を高める価値ある情報や刺激が行き交う、双方向による「つながり」です。
人材育成から組織開発へ
企業、団体が主催する人材育成は、個人の能力開発もさることながら組織開発という視点が必要だと思います。
10人の組織の能力は、単純な足し算では10にしかならないのですが、10人のメンバーの関係性によっては15にも20にもなる可能性があります。
組織メンバーのひとりひとりの能力アップを考えているだけでは、組織能力の最大化に限界があります。
メンバー個々の人材育成を行いつつ、メンバー間の関係性を意識した取り組みをすることで組織全体の能力向上を目指すことができます。
組織開発とは何でしょうか?
鈴木義幸氏の言葉に従えば、組織開発とは組織の生産性向上のため組織メンバー間に「価値あるつながり」を創ること、ということになります。
「価値あるつながり」とはなんでしょうか?
組織能力の最大化は、メンバー間の情報の共有化や連携によって実現します。メンバー間の切磋琢磨、お互いの刺激によるアイデアの創発も期待できます。
つまり、メンバー間のコミニュケーションが機能し、相互のリーダーシップが発揮された時、そのメンバー間の関係性を「価値あるつながり」と呼ぶことができます。
「価値あるつながり」の本質は相互の「信頼関係」だと思います。
相互連携も共有化も、リーダー・フォロワーの関係も、すべて信頼関係がベースにあります。
信頼関係のある組織は、組織能力は2倍にも3倍にもなりますが、信頼関係が崩れている組織はその能力は2分の1にも3分の1になってしまいます。
組織開発は、組織メンバー間の信頼関係をいかに構築するかということではないでしょぅか。
組織メンバーのコミニュケーション能力を上げ、コミニュケーションを促進し、そのための仕組みを作ることに「鍵」あります。
最後に
人材育成にかかわる時、ただ個人のスキルアップだけの意識ではもったいないです。
組織全体を意識することで、人材育成の幅が出てくるように思います。
鈴木義幸氏の言葉は、改めて人材育成に携わる者の視野を広げ、気づきを与えてくれるものでした。