共感力に2種類あり、リーダーに必要な共感力とは?

2019年3月9日、ワンセンテンスブログ№130

リーダーには、チームのビジョン・目標をメンバーと共有したり、メンバーのモチベーションを高めたり、様々な場面で、”共感力”が求められます。必須の能力と言えるでしょう。

リーダーに求められる”共感力”とはどんなものなのでしょうか?

“共感”には、「感情的側面」と「認知的側面」がある。(『脳に刻まれたモラルの起源』より 金井良太著)

「感情的側面」とは、
他者が感じていることを自分の感覚として感じること。他社の喜怒哀楽を自分のこととして感じること。

「認知的側面」とは、
相手の立場に立って状況を分析し、冷静に相手の視座・視点を理解すること。

さて、リーダーにとっては、どちらの意味での”共感力”が求められるのでしょうか?

リーダーには、「認知的側面」での”共感力”を持つことが大切なようです。

というのも、リーダーは問題解決をしたり、責任をもって判断をしなければならない場面が多くあるからです。
判断においては、関係者の立場を理解し、いろいろな視座・視点での検討が必要です。

では、「感情的側面」はどうでしょうか?

メンバーを率いていくためには、時にメンバーの感情面への配慮をする必要があります。ともに喜び、悲しむ、一体感の醸成には必要な能力であるように思えます。

しかし一方で、判断の場面で感情的共感は情に流され、判断を誤るリスクを負うことになってしまいます。

考えようによっては「感情的側面」は取り除かなければならないかもしれません。

皆さんは、どのように考えますか?

株式会社コーチ・エィのメルマガ2019年2月27日稲川由太郎氏(株式会社コーチ・エィ執行役員)の記事から引用しました。

自分には”共感力”があまりないと思っていましたが、「感情的側面」と「認知的側面」の2種類があることを知って、自分が苦手に思っていたのは「感情的側面」の方なのだと気づきました。

「認知的側面」についてはトレーニング次第で身に着けることができるように思いました。

「感情的側面」による共感はトレーニングではある程度まではできるようになりそうですが、どこか限界があるのではないかと感じています。

リーダーシップのコンピテンシーとしての”共感力”が深掘りできました。

この記事を書いた人

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西口満

「気づきによる学び、自ら成長する」を支援し、ひとりひとりのウェルビーイングの実現と生産性の高い職場のチームづくりを行い、企業や社会の発展に貢献する

ビジネスリーダー育成コーチ、
人事戦略のコンサルティングをしています。

プロフェッショナルとして「人の成長」に関わり続けることをライフワークとし、少しでも誰かの成長のお役に立てれば幸いです。

ブログでは、そんな私が学んだこと、気づいたこと、感じたことを発信し、誰かの、何か、前進のヒントになればと思っています。

これからも情報を発信し続けます。

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