「やりたいこと実現」に向けて行動を起こしていく時、行動を変えようとする時に必要な”気力”の充実について考えています。
“気力”を充実させるためには、
ということが考えられます。
時間のマネジメントを考える時に、ToDoリストを重要性/緊急性のマトリックスで分類し、急がないが重要なことを優先して取り組むのが良いということを書きました。
今回は、重要なこととは何かについて考えてみたいと思います。
「重要」という言葉について
私たちは、簡単でよく使う言葉はあたりまえになっていて深く意味を考えないものです。
そもそも「重要」という言葉はどのような意味を持っているのか、例によって辞書で調べました。
[名・形動]物事の根本・本質・成否などに大きくかかわること。きわめて大切であること。また、そのさま。「戦略上重要な地域」「重要性」(コトバンク・デジタル大辞泉)
なるほど、物事の本質、要は「根っこ」に関わることなんだなと、
「大切」という言葉が出てきました。「重要」と「大切」の言葉の違いは何でしょうか?
「重要」は、主に事象(ことがら)や、概念(考え方、アイディアなど)について使います。
また、情緒的にではなく、客観的価値や社会通念、ある場面の共通認識として「大事・大切」であるときに使います。
「大切」は、個人の情緒的な価値観によって判断されることで、その人にとって愛着がある、ずっと持っていたい、という気持ちを表わします。こういう意味で「重要な」は使いません。
- 重要性:客観的、社会的、社会・共同体にとって
- 大切さ:主観的、個人的、自分にとって
Yahoo知恵袋に、とても分かりやすい解説がありました。詳細は、そちらをご覧ください。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1435775334
自問自答(自分への質問・セルフコーチング)
「何を基準に優先順位を決めていますか?」
ToDoリストの中には、仕事のこと、生活のこと、趣味のこと、様々なことが含まれています。
“気力”の充実という点では、社会的に意味があることに取り組む時に充実感を感じるケース、個人的に意味のあることに充実感を感じるケースということになりますので、ToDoリストの中でどちらのものさしを使っても良さそうです。
次のマトリックスを想定しました。
個人の価値観だと思いますが、B象限を優先したいです。
欲張りですが、個人的にも、社会的にも有意義なことに集中できればよいと考えています。
A象限について
社会に役に立つことであっても個人的に関心が薄ければ、他の人にお任せしつつ協力するというスタンスに立つのが良いのではないでしょうか。
自分にとって意義のあるものにリフレームして積極的に取り組むよう転換をしていくことも考えられますが、自分に大きな負担を強いることになりますので、B象限に集中する方が結果的にも良い成果がでるのではないでしょうか。
C象限について
趣味の領域です。優先的に取り扱いたいですし、”気力”の充電には最も効果的です。
趣味が社会の役に立たないかというとそうではありません。ブログで趣味の情報を発信することは、同じ趣味の人に役に立ちます。
人はだれかと繋がって生きていますので、何でも積極的に取り組めば誰かに良い影響を及ぼすことに繋がるのではないでしょうか。
D象限について
この象限は論外です。できるだけToDoリストから外すように工夫しましょう。
「好きvs嫌い」による優先順位
さて、もう一つマトリックス表を考えてみました。
「大切さ」の軸を「好きvs嫌い」にしてみました。“自分にとって”のものさしを強調したものになったかなと感じています。
いろいろと考え方はあるとおもいますが、私は以下の戦略が良いと考えました。
B象限
もっとも優先順位の高いものですが、”好き”であるためにやり過ぎないことが大切です。
そのために何のためにやるのかという目的を意識するようにしてはどうかと考えました。
A象限
“嫌い”であってもやらなければならないことがあります。これに対してどう対処するのか悩ましいところです。
私は”嫌い”と言い切るのは好きではないので、何か好きになれないかどうかを一考するようにします。
それでも考えがかわらなければ、適度なかかわり方を探すようにします。
C象限
B象限と同じく、”好き”であるためにやり過ぎないことが大切です。
B象限への時間の集中や健康を考えての適度な取組みを考えると抑制を意識するのがよいでしょう。
D象限
“気力”消耗のため「やらない」決断をします。
時間の使い方を考える時の優先順位について考えてみました。
その他の軸として「将来的なことvs目の前のこと」といった時間軸を置いてみることでもいろいろな気づきが得られそうです。
「好きなことだけして生きていく」(著 心屋仁之助 PHP研究所)の本を読んだというきっかけもありました。
好き・嫌いというよりもという“自分にとって大切”をキーワードにするのが良いのではないかと、私は感じました。
長くなりましたので、以下は別稿にしたいと思います。