非常事態宣言延長!「新しい生活様式」は一時的、恒久的?

№262 新型コロナウイルス対策のため、非常事態宣言の下私たちに求められるものが「行動変容」から「新しい生活様式」へと変化しました。この新しい生活様式は一時的なものなのでしょうか、それともコロナ終息後も続くものなのでしょうか?

新しい生活様式

新型コロナウイルスとの闘いは長期戦を覚悟しなければならなくなりました。

2020年5月4日、日本政府からは非常事態宣言の1か月程度の延長が発表されました。同時に特別警戒都道府県以外の地域には「新しい生活様式」が示され、国民に行動変容の定着を促しています。

この先、終息に向かう過程でも、密閉、密集、密接の「3つの密」を避けることを柱に買い物や食事、職場といった生活の幅広い場面での感染防止行動の習慣化が必要なことから「新しい生活様式・日常」との表現がとられたのでしょう。

感染防止の3つの基本として、(1)身体的距離の確保 (2)マスクの着用 (3)手洗い が挙げられており、公共交通機関利用の時、買い物、娯楽、スポーツ、食事、冠婚葬祭、働き方、などでの実践例が載せてあります。

NHK特設サイト「新型コロナウイルス」専門家会議「新しい生活様式」の実践例
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/detail/detail_08.html

新しい生活様式で終息後に定着するもの

新しい生活様式はあくまで感染症対策ですので長期での習慣化は求められますが、あくまで一時的なもので、終息後は元に戻っていいはずです。しかし、中には終息後も生活様式として定着するものもあるかもしれません。

手洗い、咳エチケットなどの衛生習慣、「3密」の回避(密集、密接、密閉)などは、コロナ期の記憶が人々の頭に残る限り避けようとする行動は個々に程度の差はあるにせよ残るでしょう。

買い物では電子決済の利用は一気に進むと思われます。ネットショッピングなど、便利さを享受できたビジネスは発展、定着します。

非常事態宣言解除後は人の密集状態が一時的に増えるでしょうが、やがて混雑を息苦しく感じて、これまで以上にスペースを価値とするビジネスモデルが成立するかもしれません。予約制で席の確保や個室空間の占有だけでなく、安心感や解放感のようなものを売りにするようなビジネス。アウトドアビジネスなどは全盛期になるのではないでしょうか。

「働き方の新しいスタイル」の定着へ

「働き方改革が進まない」これまで何度も耳にした言葉です。しかし、この「新しい働き方のスタイル」も定着するように思われます。

テレワークの利用がかなり進みました。時差出勤など満員電車の解消も「やればできる」ということが分かりました。終息後の満員電車による通勤などもう想像もしたくありません。会議はリアルに顔を合わせる必要がない、出張する必要もないということも分かりました。

多くの企業はコロナウイルスの影響で厳しい経営環境にあります。非常事態宣言が解除されたからといって以前のような業務スタイルに戻せないのです。

固定費削減です。人と会うために交通費は使えません。Web会議の利用が推奨されます。テレワークでの生産性向上に舵を切っており移動工数、通勤経費の削減を進めています。在宅勤務での課題も明快になりました。企業は次の対策に取り組み始めています。

『専門家会議「新しい生活様式」の実践例』より

コロナ禍を肯定的にとらえて前へ

「新しい生活様式」という発表を聞いて、頭の中に思いつくことを綴ってみました。

「行動変容から生活様式へ」は習慣化のことです。これが国家や世界レベルになると「社会変革」という言葉を想像してしまいます。(ちょっと大げさ?)

今起こっていることは「コロナ禍」です。しかし、新型コロナウイルスは、社会変革の過程をリアルにスピーディに感じ取る機会を与えてくれています。

見方を変えれば、社会や個人が危機対応を学習する機会と捉えることもできます。ひとりひとりが自宅や職場で創意工夫を凝らすことは創造性開発につながります。倫理観が試され、忍耐や道徳心を養う機会にもなり得ます。新たなビジネスのチャンスが生まれる可能性もあります。労働人口のシフトが進むかもしれません。

コロナ禍の中、それぞれに生きている人々を見聞きするにつけ、人間の逞しさを感じる場面が多くあります。

先が見通せない今だからこそ肯定的に物事をとらえて今できることを考えたいと思います。

この記事を書いた人

烏山資之

烏山資之

企業で「人の成長」にかかわる仕事に長く携わってきました。

プロフェッショナルとして「人の成長」に関わり続けることをライフワークとし、少しでも誰かの成長のお役に立てればと思っています。

ブログでは、そんな私が学んだこと、気づいたこと、感じたことを発信し、誰かの、何か、前進のヒントになればと思い情報を発信し続けます。

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