2019年3月17日№138ワンセンテンスブログ(セルフコーチング)
第16代ローマ皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌス(紀元121年 – 180年)は、ストア哲学などの学識に長け、ローマ帝国始まって以来の平和と繁栄の治世と言われた時代ほつくった 五賢帝の一人と評された皇帝です。
自己成長のための最もすぐれた方法は内省することです。古代ローマ皇帝も行なっていました。
ローマ皇帝はブログを書いていた!?
彼は学問を好んだ皇帝として知られており、その著作「自省録」は、自分自身に宛てて書き綴った散文集です。
皇帝として政治、軍事に忙しくする傍ら、彼は自ら内省を繰り返し、「自省録」に書き綴ることで、政治家として、哲学者として、自己を高める努力をしていたのです。
これは現代で言うと日記やブログということになるのでしょう。
ただ、ブログとは違って「自省録」は自分のために書かれたものであり、本人は後にこのように本になって公開されると思っていませんでした。
マルクス・アウレリウスの言葉
人は田舎や海岸や山に引きこもる場所を求める。君もまたそうしたところに熱烈に憧れる習癖がある。しかしこれは皆極めて凡俗な考え方だ。というのは、君はいつでも好きなときに自分自身の内に引きこもることができるのである。実際いかなるところといえども、自分自身の魂の中にまさる平和な閑寂な隠れ家を見出すことはできないであろう。(『自省録』神谷美恵子訳、岩波文庫)
彼は本当に思索することが好きだったのでしょう。
どこか特別な場所に行かなくても、自分自身がその場で思索を巡らせれば、自由に内省ができたようです。
まとめ
古代ローマ皇帝が日記を書いて内省をしていたなんて驚きでした。
彼が賢帝とわれていた所以は、この内省の力によることが大きかったのかもしれません。
自らの心の中を振り返り、日記やブログによって内省することは、いつでもどこでもできる、まさに自己成長の「王道」だということなのでしょう。