ビジネスマンの「愛の鞭ゼロ作戦」、職場のパワハラをなくそう

2019年4月8日№160 ワンセンテンスブログ

こどもの虐待が後を絶ちません。

厚生労働省は2016年度厚生労働科学研究で『愛の鞭ゼロ作戦』リーフレット(Link)を作り、体罰防止キャンペーンを実施しています。(健やか親子21キャンペーンLink

内容を見ているとビジネスマンに対するパワハラに通じるものがあると思いました。

子どもを健やかに育むために ~ 愛の鞭ゼロ作戦 ~

「まえがき」より

子育てをしていると、
子どもが言うことを聞いてくれなくて、 イライラすることもあります。
つい、叩いたり怒鳴ったりしたくなることもありますよね。
一見、体罰や暴言には効果があるように見えますが、
恐怖により子どもをコントロールしているだけで、
なぜ叱られたのか子どもが理解できていないこともあります。
最初は「愛の鞭」のつもりでも、いつの間にか
「虐待」へとエスカレートしてしまうこともあります。
体罰や暴言による「愛の鞭」は捨ててしまいましょう
そして、子どもの気持ちに寄り添いながら、
みんなで前向きに育んでいきましょう。

愛の鞭ゼロ作戦リーフレットより

ビジネスマン向け「愛の鞭ゼロ作戦」

ビジネスマン向けには...

部下に仕事を教えていると、
部下がなかなか教えたとおり、指示したとおりに動いてくれなくて、
イライラすることもあります。
つい、机を叩いたり怒鳴ったりしたくなることもありますよね。
一見、威圧的な態度や大声で指導することには
効果があるように見えますが、
恐怖により部下をコントロールしているだけで、
なぜ叱られたのか部下が理解できていないこともあり、指導が心に届かずに身についていないこともあります。
最初は「愛の鞭」のつもりでも、いつの間にか
「パワハラ」へとエスカレートしていることもあります。
威圧的な態度、大声で指導する「愛の鞭」は捨ててしまいましょう
そして、部下の気持ちに寄り添いながら、
職場みんなで前向きに育成していきましょう。

「明るい職場応援団より」パワーハラスメント

パワハラによる健康への影響

子どもへの虐待は、脳の発達に深刻な影響を及ぼし、脳の萎縮や視覚野の変形に至る研究報告がなされています。(福井大学 友田明美教授)

パワハラは、適応障害、うつ病などの精神疾患の原因となることが指摘されています。

ハラスメントだけが要因になっている訳ではありませんが、職場起因の自殺としては労災認定も年々増加しています。

平成28年度、精神障害による労災決定件数1545件(内自殺208件)のうち上司とのトラブルによるものが最も多く320件(内自殺件数20件)となっています。
(平成29年度「過労死等の労災補償状況」厚生労働省の公表値)

パワハラをしないためのポイント

1.部下育成に威圧的態度、大声を使わない

一見、威圧的態度、大声による指導には効果があるように見えますが、威圧による強制による部下の行動は、恐怖によるものです。

自分で考え行動した姿ではありません

「愛の鞭である」と上司が思っても、部下にとって上司からの威圧はとても恐いことです。

怒鳴られただけでも、心に大きなダメージを受けることもあります。

部下だからといって、威圧的な態度や暴言が許されるわけではありません。

「愛の鞭」がパワハラへとエスカレートする可能性があります。

部下の人格を尊重し、「威圧しない、大声で叱らない」を心に決めましょう

2.部下が上司に恐怖を持つとSOSを伝えられない

上司に恐怖を持った部下はどのような行動を起こすでしょうか。上司に気に入られように、上司の顔色を見て行動するようになります。

また、恐怖を持つ上司に対しては、部下が心配事を打ち明けられなくなります。心配事を相談できないと、意思決定に必要な情報が入ってこずにチャンスを逃したり、重大なトラブルの情報が入らずにより大きな問題に発展したりする可能性もあります。

3.爆発寸前のイライラをクールダウン

イライラは誰にでもあるもの。疲れていたり、ストレス度が大きいとちょっとした部下の行動がきっかけで爆発してしまうことがあります。

爆発する前に自分なりのクールダウンの方法を見つけておきましょう。

深呼吸する、数を数える、窓を開けて風にあたる、など。

4.上司自身がSOSを出そう

部下育成は上司の仕事としてひとりで抱え込まずに、他のメンバーにも分担しましょう。

自分の上司に相談する、人事部など人材育成部署に相談することも考えられます。

部下育成について気軽に相談できる人を社内で確保しておくと良いですね。

5.部下の気持ちと行動を分けて考え、成長を応援

上司として言いたいことを飲み込んで、とにかく部下の話によく耳を傾けましょう。

積極的傾聴」という言葉を聴いたことがあると思います。

気持ち、考えを積極的に引出します。

問題行動の原因をしっかり聞いてあげることが大切です。

指示するほうが早いという思いから、上司はすぐに対応してしまいますが、「部下の主体性を育てる」ためにと考え、大らかに構えて、部下の気づきや意思を後押しする姿勢も大切です。

部下育成には、信頼と人間尊重を忘れない

厚生労働省の「愛の鞭ゼロ作成」のリーフレットを辿りながら、ビジネスにおけるハラスメントゼロのポイントをまとめてみました。

子育ても部下育成も「育成」という点においては同じです。

親は子どもに対して、上司は部下に対して、成長を望んでいます。

同時に親も人間ですし、上司も人間です。

当然、気分の優れない時もあれば、思うようにいかずにイラつくこともあるでしょう。

そんな時は自分をうまく制御するしか方法がありません。

最終的には、部下との信頼関係をしっかり築くこと、部下を人間として尊重する姿勢が基本的になります。

以上、参考にしていただければ幸いです。

この記事を書いた人

烏山資之

烏山資之

企業で「人の成長」にかかわる仕事に長く携わってきました。

プロフェッショナルとして「人の成長」に関わり続けることをライフワークとし、少しでも誰かの成長のお役に立てればと思っています。

ブログでは、そんな私が学んだこと、気づいたこと、感じたことを発信し、誰かの、何か、前進のヒントになればと思い情報を発信し続けます。

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