「がんばってる?」部下への声掛け、マネージャーのコミュニケーション術

2019年3月16日№137 ワンセンテンスブログ

「部下とのコミュニケーションは大切です。積極的に声掛けをしましょう。」管理職向けのマネジメントセミナーで講師の方がおっしゃいました。

といっても、どんな声掛けをすればいいのでしょうか?

部下への声掛けの3つのパターン

部下に声かけをする時、次のフレーズの中でどのフレーズを使っていますか?

  1. 「がんばってる?」
  2. 「がんばろうね」
  3. 「がんばっているね」

あるセミナーで、講師の方がんな話をしておられました。

「がんばってる?」と部下に声掛けするのは注意が必要です。

1.「がんばってる?」のフレーズ

このフレーズはおそらく日常会話でご機嫌伺いのフレーズとして使われていることが多く、普段の部下をしっかり見ていない証拠です。

儀礼的に掛けられた声に対して部下は「がんばっています」と儀礼的に応えるしかありません。

「がんばってる?」と声をかけるなら、後を続けて「何か困っていることはない?」と問題が起こっていないかどうか、「いつでも相談に乗るよ」というメッセージを伝えるようにすると良いとのことです。

2.「がんばろうね」のフレーズ

このフレーズに「一緒にがんばろう」という意味が込められている場合は良いフレーズです。

しかし、部下の「がんばり」が足りない場合には、励ましのフレーズと言うよりも、プレッシャーを与え、努力不足を叱責する言葉になることもあるので注意が必要です。揶揄しているようにも聞こえる可能性もあります。

3.「がんばっているね」フレーズ

このフレーズを使うには、具体的に部下がどのように頑張っているのかを観察し、事実に基づいて声掛けする必要があります。

部下を観察しているという前提があるのでメッセージの中に「あなたをきちんと見ていますよ」という強い「部下承認」のメッセージとなります。

普段の観察がなく、根拠なくこのフレーズを使えば適当に言ってただけと見透かされてしまい、部下との信頼関係が失われてしまうかもしれません。

しかし、「がんばっているね、お客様からもお褒めの言葉をいただいたよ」「がんばっているね、先日の報告書はとてもよく調べていたね」と具体的な根拠を添えた「がんばっているね」は、最高の承認になりますし、褒め言葉になります。

「がんばっているね」は事実に基づいて

私が普段なにげなく使っていたのは、1.「がんばってる?」というものでした。

部下にどのように声掛けをすればいいか、適当な言葉が見つからない時に、挨拶がわりに使っていたと思います。

「がんばっているね」の声掛けができるように、普段の部下の行動をしっかり見て事実に基づいた声掛けをするように心がけるようにしていきます。

また、「何か気になることがあったらいつでも相談に乗るよ」「できることがあったら言ってくださいね」という支援の言葉も添えるようにしていきます。

この話は、他のマネージャーの方々にも伝えていきたいと思っています。

この記事を書いた人

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西口満

「気づきによる学び、自ら成長する」を支援し、ひとりひとりのウェルビーイングの実現と生産性の高い職場のチームづくりを行い、企業や社会の発展に貢献する

ビジネスリーダー育成コーチ、
人事戦略のコンサルティングをしています。

プロフェッショナルとして「人の成長」に関わり続けることをライフワークとし、少しでも誰かの成長のお役に立てれば幸いです。

ブログでは、そんな私が学んだこと、気づいたこと、感じたことを発信し、誰かの、何か、前進のヒントになればと思っています。

これからも情報を発信し続けます。

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