2019年2月7日№101 ワンセンテンスブログ
日常の見聞きしたことから気づき、そうした学びからの成長過程を楽しみたいと思い、ブログを始めました。
ジョン・デューイ次の言葉はまさに人間の成長の原理を表しています。
We don’t learn from experience. we learn from reflecting on our experience.
私たちは経験から直接学ぶのではない。経験(experience)を内省(reflection)する時に学ぶのだ。
ジョン・デューイ(1859~1952)はプラグマティズムを代表するアメリカの思想家。 彼の考えは哲学だけではなく、心理学、教育学、社会学など多くの人文社会科学に影響を与えました。
デューイの人間観は次のように述べています。(「学校と社会」ジョン・デューイ 岩波文庫より)
- 人間とは「知識を貯め込む容器」のような存在ではなく、「能動的に環境に働きかける存在」である。
- 人間は能動的に環境に働きかけて「経験」を積むことができる。
- 「 経験」に対するリフレクション(反省的思考)を通して、人間は知を形成することができる。
もし人間が「知識を貯め込む容器」であれば、人間の学びや成長は誰かから詰め込み式に教育を受ける方法によるということになってしまいます。
デューイが考えたのは、人間は受け身ではなく自ら能動的に周囲に働きかけ影響を与える「経験する」存在であるという人間観です。
しかし、ただ経験するだけでは、学びにはなりません。デューイは、経験を振り返る時、人間は学び、成長すると考えたのです。
現代のアクティブ・ラーニング、経験学習の考え方は、元はジョンデューイの考え方にさかのぼることができます。
私たちは日々色々な経験をしています。
しかし、ただ経験をしているだけでは成長はしません。そこには振り返り、気づくことが必要だということです。
これからも365日24時間が学びとなるように、リフレクション・振り返りを大切にしたいと思います。
