2019年1月17日No.80 ワンセンテンスブログ
カウンセラーがクライアントに接する時の基本的な態度です。
ビジネスにおける積極的傾聴においても参考になる考え方です。
カールロジャースの来談者中心カウンセリングにおける基本的態度として知られています。
無条件の肯定的関心
聴き手が相手の話を否定することなく、肯定的に聴くということ。
私たちは人の話を聞いているとついつい「そうではない」と反論したり、「こうすべき」とアドバイスと称して自分の意見を述べたりしてしまうもの。
無条件の肯定的関心は、相手の話の良し悪しや好き嫌いなど相手に対する評価などは一切せず、ただ肯定的な関心を寄せて、全てを受け入れて聞く態度のことを言います。
このことによって、話し手は安心して話をすることができます。
共感的理解
相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする態度のことを指します。
まさに相手に寄り添って、共に感情を味わうという態度のことです。
自己一致
純粋性とも呼ばれています。聴き手が相手に対しても、自分に対しても誠実に接する態度のことを指しています。
聴き手が話を聞いている時に、相手の話が理解できていないのに理解しているふりをしたり、思っていることと表情や態度が違っていたりしてしまうことがあります。
そういうことがないように、理解できていないのなら素直に尋ね、聴き手自身が思っていることと態度を一致させることが求められます。
この三つの基本的態度を守ることで、カウンセリングに必要な信頼関係が構築されるとされています。
ビジネスにおいて上司と部下との面談というのは非常に大切なことです。
ここでもベースになるのは信頼関係になります。
部下のマネジメントの中での面談スキルとして「積極的傾聴」がありますが、このフレームワークが活用できるのではないでしょうか。