2019年1月9日No.72 ワンセンテンスブログ、今週は論語の中でも「仁」についての部分を取り上げています。
言葉が巧みで、相手に媚びへつらう人には、まごころや相手を思いやる心に欠けているという意味です。
そこから考えたことは. . . 。
論語 学而第一の三の言葉です。
「巧言」は言葉が巧みなこと。
「令色」は、「令」が素晴らしい。「色」は顔の様子を指しています。
こんな人には信頼が置けませんというメッセージです。
私はコーチングの研修やカウンセリングを行うことがあります。
その時、コミュニケーションを円滑にとるためには、言葉が巧みである必要がありますし、笑顔を絶やさず、アイコンタクトも頷きも必要になってきます。
いわゆる「ラポール」を築いて、信頼関係を結ぶことからスタートさせます。
「巧言令色」と「コミュニケーションスキル」の差はどこにあるのでしょうか?
確かに中身がともなわない美辞麗句には説得力はないでしょうし、本心を隠したうわべの顔、作られた表情は信用なりません。
要するに、立派な言い回しであっても中身がない言葉はダメだということになります。
さらには、中身が仮にあったとしても、うまく伝わらなければ中身がないのと同じになってしまう恐れがあります。
表情についても同様で、本心がうかがえない表情はダメですし、こちらの思っていることが伝わる表情でないと誤解される恐れがあるということになります。
コミュニケーションには共感が必要です。
ただ共感するだけではダメで、共感しているということを正しく伝えないと信頼関係は築けないということなんでしょう。
難しいことです。