№184リーダーシップコラムです。六本木未来大学講義録2から見つけた引用です。
菅野薫さんの言葉から「良いチームづくり」のためには自分にはできないということをきちんと自覚することが必要だという気づきをいただきましたので、紹介したいと思います。
今日のワンセンテンス
「自分には、できないこと」を自覚するのが良いチームを作る
自分は何ができるのかということに自覚的な人より、自分は何が詳しくなく、できないかということに自覚的な人の方が強い。「私にはこれができます」ということを主張する人は多いと思うのですが、「これはできない。ここは苦手です」ということを自覚している人は、他者に対して敬意も払えますし、一緒にチームを組むことが上手です。
六本木未来大学での講義録『1→10に広げる企画の極意』(六本木未来大学編、日本経済新聞出版社)
菅野薫「チームでいいものを生み出す方法って何ですか?」より
菅野薫さん(電通 DCD/ Dentsu Lab Tokyo エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター/クリエイティブ・テクノロジスト)は東京オリンピック招致最終プレゼンで紹介された「太田雄貴Fencing Visualized」「SAYONARA 国立競技場 FINAL FOR THE FUTURE」など、JAAAクリエイターオブザイヤー(2014年、2016年)、国内外の広告デザインアート様々な領域で活躍されている方です。
「借り物競争」のリーダーシップ
リーダーシップは率先垂範ではなく借り物競争です、とブログ記事に書いたことがあります。
リーダーがすべてを知っていて率先してチームを引っ張っていくという時代ではなく、多彩多様な人材をチームに引き入れてまとめていくリーダーシップが求められるとしました。
リーダーは人の力をうまく借りられる人であれば良いということになります。
責任に対するプレッシャーもありますが、自分で何とかしようとせず、「借り物競争」をうまく乗り切れるように考えれば良いのです。
チームメンバーに敬意を払う
チームを組む時は、自分ができないことを他の人にやってもらうことになりますので、チームを組む人たちに対して、十分に敬意を払うべきです。
しかし、リーダーはついつい気負う気持ちから、「自分はできる」「自分がいちばんよく知っている」メンバーに対して上から目線になりがちなところがあります。
むしろ「これはできない、苦手です」という部分に意識を凝らした、謙虚さがチームを成功に導く秘訣なのではないでしょうか。
リーダー自身の成長
多彩多様な人たちを取りまとめての仕事は、自分への刺激となって新しい学びや視野の獲得につながり、リーダー自身の成長につながります。
リーダーは人の力を借りるだけで自分は何もしないという訳には行きません。
自分自身もこのチームの中でどのような貢献ができるのか、尊敬すべきメンバーに負けない能力・役割を発揮しなければなりません。
これまで以上に自己研鑽が必要になるということも忘れてはなりません。
良いチームづくりのためのリーダーシップ
ぐぃぐぃメンバーを引っ張っていくリーダー像から謙虚なリーダー像への転換が良いチームづくりのきっかけになるのではないでしょぅか。
いろんな人と一緒に仕事をする中で、メンバーに敬意を払い、自分の仕事・役割に対して自己研鑽できるリーダーでありたいものです。
いろんな人とチームを組んで、より大きな仕事ができるということがリーダーの醍醐味です。
いろいろな人と一緒に仕事をすることに喜びが持てる人がリーダーとしての第一条件なのかもしれません。
関連のブログ記事を載せています、よろしければこちらのページをどうぞ。
・マネージャーに求められるリーダーシップ:率先垂範型から「借り物競争」のネットワーク型へ(№183)