№178リーダーシップコラム
マネージャーになったら心にとめて欲しい言葉です。
「時代に爪痕を残せ」
私が初めてマネージャーになった時、直属の役員から言われ、いまだに耳に残っています。
マネージャーは、担当した組織・部署で、何か「自分がこれをやった」という組織の財産となる価値あるものを残すように考えなさい、ということです。
営業であれば、単なる高業績ということだけではなく、持続的に利益をもたらすような主力商品を開発するであるとか、顧客との関係を発展させて事業パートナーとして提携関係を築くであるとか、その組織の一時代を創造し、新しいビジネスモデルを生み出すようなことです。
私の場合は人事部でしたので、新たな評価制度を研究して導入したことや、グローバル人材の育成システムを構築したなどをやり遂げました。
いずれも恒久的な財産として組織に残るものを自分のマネージャー時代の「爪痕」として残すことができました。
マネージャーは、担当する組織を預かる者として、担当する組織が抱える最も大きな課題は何であるかを考え、「何とかカタチあるものを残す!!!」という明確な意思を持つことが重要です。
未来にタイムスリップしてみましょう。
「あなたの担当した時代、あなたの残した「爪痕」は何でしたか?」
未来において、このような質問をされた時、自信をもってこたえたいものです。