2019年4月15日№167 ワンセンテンスブログ
超訳ニーチェの言葉(フリードリッヒ・ニーチェ 白取春彦編訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んでいます。
ドイツの哲学者ニーチェの言葉で是非紹介したい一文が見つかりました。
ニーチェの言葉「自分の主人となれ」
勘違いしてはならない。自制心という言葉を知っているだけで、なにがしか自制できているわけではない。自制は、自分が現実に行うそのもののことだ。
1日に一つ、何か小さなことを断念する。最低でもそのくらいのことが容易にできないと、自制心があるということにはならない。また、小さな事柄に関して自制できないと、大きな事柄に関して上手に自生して成功できるはずもない。
自制できるということは、自分をコントロールできるということだ。自分の中に巣食う欲望を自分で制御する、欲望の言いなりになったりせず、自分がちゃんと自分の行動の主人になる、ということだ。
(ニーチェ『漂泊とその影』)
私の気づき
これまで自分を成長させるために、やらなければならないことについて、いかに自分をコントロールして「やらせるか」に腐心していました。
やらなければならないこともう習慣化するために、1日に一つ小さなことを習慣化して積み上げていく、そんなことばかりを考えていました。
しかし、ニーチェのこの言葉「1日ひとつ、何か小さなことを断念する」には驚いてしまいました。
自制心を養うために、断念することのハードルを下げて、コツコツと取り組む。
そんな方法に気づくことができました。
私が決めた「断念すること」
即座の取り決めとして、次の三つを掲げることにしました。
断念1「人の悪口はいわない」(少々ハードルは高いか?)
断念2「夜12時以降、朝6時まで飲食しない」
断念3「一日ひとつこだわりを捨てる」
なお、「一日ひとつこだわりを捨てる」 というのは、一日の終わりに今日何に執着したのかを振り返るようにします。
自制心といえば自分を縛るものと考えがちですが、欲望から自分を解き放つと考えれば、自制心は自分を自由にするためのものと考えることもできます。
そんなことを考えさせるニーチェの一文でした。