2019年4月14日№166 ワンセンテンスブログ
超訳ニーチェの言葉(フリードリッヒ・ニーチェ 白取春彦編訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んでいます。
ドイツの哲学者ニーチェの言葉を集めた本になります。
「己(おのれ)について」、一番最初に取り上げられていた言葉が次になります。
ニーチェの言葉
最初に自分を尊敬することから始めよう。
まだ何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。
自分を尊敬すれば、悪いことなんて出来なくなる。人間として軽蔑されるような行為をしなくなるものだ。
そういうふうに生き方が変わって、理想に近い自分、他の人も見習いたくなるような人間になっていくことができる。
それは自分の可能性を大きく開拓し、それを成し遂げるにふさわしい力を与えることになる。自分の人生をまっとうさせるために、まずは自分を尊敬しよう。(ニーチェ『力への意志』)
自分の「好き」を大切にしながら生きていく、
自分というものを大事にしながら生きていく、
何物にもとらわれずに自由に生きていく、
他者からの義務や期待に従って生きるのをやめて、「なりたい自分」をストレートに目指す生き方をしたい、そう思っています。
「好き」から「尊敬」へ
ニーチェのこの言葉に出会った時には正直鳥肌が立ちました。
「これだ!!!」
これまで「自分を大切に」「自分を好きになる」「自分の好きなことをして生きていく」という言葉を心に思い浮かべて、そのように生きたいなぁと思っていました。
しかし、心のどこかに「本当にそれでいいのか?」という気持ちが拭いきれませんでした。
「自己中心的な生き方」との区別がよく分からない、同じでいいのか、この答えに良い回答が見つかっていなかったのです。
ニーチェの「自分を尊敬することから始めよう」という言葉によって、自分にとっての「起点」を定めることができたように思います。
そして、「自分を尊敬すれば、悪いことなんて出来なくなる。」ということから、自分のすることに対する正しさや自信が生まれてきます。「好きなこと」をやることが単なる「自己中」に陥らないことになります。
そうして、自分の可能性を開拓し、理想の姿に向けて成長していく、その第一歩をニーチェは「自分を尊敬することから始まる」としているのです。
最後に
「超訳ニーチェの言葉(フリードリッヒ・ニーチェ 白取春彦編訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン)
この本は、2010年に買った本です。
当時も一通り読んで、それなりに感動したと思いますが、約9年の時を経て読むとまた味わいが違います。
ニーチェの言葉を抜粋し、それぞれテーマにより再編しています。
テーマ(Ⅰ己について、Ⅱ喜について、Ⅲ生について、Ⅳ心について、Ⅴ友について、Ⅵ世について、Ⅶひとについて、Ⅷ愛について、Ⅸ知について、Ⅹ美について)
ワンセンテンスブログのネタを探している中で、なぜか目にとまりました。
本との出会いもブランドハップンスタンス(※Planned Happenstance計画的偶発性)を感じてしまいます。
偶然に必然を、大げさには運命を感じます。
※ウィキペディア(Wikipedia)より
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方