リーダーとして強いチームをつくるために、チームとグループの違いを知っておく

2019年3月27日№148 ワンセンテンスブログ(コーチング)

リーダーシップを発揮し、組織メンバーをまとめて、組織目標を達成したい。

そのためには、チームとグループの違いについて考えてみることで得られるものがあるかもしれません。

「グループ」とは?

「グループ」とは何なのでしょうか?

「グループ」とは、単純に「集まり」のことです。何らかの分類、特徴、共通項がある「ひとまとまりの集団」のことを指しています。

例えば、同性の集まりを単に男性グループや女性グループと呼んだりします。

研修で席の近い人どうしでグループディスカッションを行ったというような、「場」を共有している場合もグループと呼んで差し支えないでしょう。

○○会といった集団もグループの一種です。

同じ年代の集まりでは同窓会や同期会もひとつのグループですし、同じ趣味・関心を持った人の集まりや勉強会もグループです。

同じ目的・目標を持った人の集まり、同じ考えを持った人々の集まりなど。例えば、政党の派閥なんていうのも同じ考え、志、価値観を共有する集まりで政策集団とか〇〇グループと呼ぶような場合もあります。

「グループ」とは単に「集団」のことを言います

「チーム」とは?

さて、「チーム」はどうでしょうか。「チーム」も人の集まりですので、グループの一種であるということが言えます。

しかし、あえて「チーム」と呼ぶとき、単なる人の集団とは違う、より強い塊、メンバー間の結びつきの強さを持った集団をイメージしてしまいませんか。

「野球チーム」とは言いますが、「野球グループ」とは言いません。

そこにはどういった違いがあるのでしょうか。

「チーム」は、同じ目標を共有する人の集団ということができるでしょう。

野球チームには一般に「ゲームに勝つ」という目標を全員が共有している特徴があります。単なるグループではありません。

他にはどうでしょうか。

野球チームでは、ひとりひとりのポジションがあり、そのポジションを任され、ポジションどうしが相互に連携しています。

つまり「チーム」においては、メンバーそれぞれに役割があり、相互に連携をとることが求められています。

また、ひとりひとりが個々の役割を果たすことに責任を負うことも「チーム」に特徴的なことといえるでしょう。

さらに加えると、メンバー全員がチーム全体の結果に対する責任を負うということも「チーム」の重要な要件です。

「チーム」が共有するもの

チームが共有するものを、次の4つにまとめてみました。

  1. 目標:メンバー全員が共通のゴールを持っている
  2. 役割:目標達成のためにメンバーの役割がそれぞれに明確になっている
  3. 手順:どのように進めて行くかの手順が全員に理解されている。戦略・戦術が明確で共有されている。
  4. 安心安全な場:メンバーの間で健全な議論ができる場が確保されている。相互に尊重される場でもある。

「チーム」と呼ぶにはこれらの要件を備えており、これらがしっかりメンバーに共有されている必要があります。

まとめ

今回、「グループ」と「チーム」違いについて考えてみました。

日常では、明確な定義に基づいてこれらの言葉を使い分けているわけではないと思います。

リーダーの方々には、自分が率いている集団が「グループ」なのか「チーム」なのか、少し考える機会を作ってみられてはどうかと思います。

わが身に振り返って考えると、我がグループはまだまだ「チーム」とは呼べないと感じました。

「チーム」にするにはどうすればいいのか、強いチームにするには?

チームが共有する4つのもの」を考えることでヒントが得られたように思いました。

また、メンバーにもこの違いについてどう思うのか、質問として投げかけ、一緒に考えてみるのも良いかなぁと思いました。

お読みいただいた皆さんは、どのようにお感じになったでしょうか。

この記事を書いた人

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西口満

「気づきによる学び、自ら成長する」を支援し、ひとりひとりのウェルビーイングの実現と生産性の高い職場のチームづくりを行い、企業や社会の発展に貢献する

ビジネスリーダー育成コーチ、
人事戦略のコンサルティングをしています。

プロフェッショナルとして「人の成長」に関わり続けることをライフワークとし、少しでも誰かの成長のお役に立てれば幸いです。

ブログでは、そんな私が学んだこと、気づいたこと、感じたことを発信し、誰かの、何か、前進のヒントになればと思っています。

これからも情報を発信し続けます。

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