2019年3月22日№143 ワンセンテンスブログ(コーチング)
できる上司は、部下の「報告・連絡・相談」に対して傾聴ができています。
今回は、これをやれば部下から「うちの上司は部下の言うことをちゃんと聞いてくれている」と言われること100%請け合いの行動をご紹介します。
是非、参考にしていただければと思います。
はじめに、傾聴とは
マネージャーは部下とのコミュニケーションが大事だと言われます。
マネージャーのコミュニケーションの姿勢として「傾聴Active Listening」というものがあります。
傾聴とは、相手の話に熱心に耳を傾けることです。 基本はうなずきとあいづちになります。
うなずきは首を縦に振る動作反応です。あいづちは、「うん、うん」「そうですか」と言葉で応じ、話に流れとリズムをつける意味を持ちます。
聞いているという反応をしてあげると部下は安心して話すことができます。
「ながら聞き」をしていませんか?
忙しくしている時、考え事をしている時、調子はついつい「ながら聞き」をしてしまいます。
部下から話しかけられた時、パソコンから目を離さずタイプしながら部下の報告を聞いたことはありませんか。
書類をパラパラめくりながら、スマホの画面を覗き込みながら、部下と目を合わさずに部下の話を聞くような場面はありませんでしたか。
普通は会話の中で、自然にうなずいたりあいづちを打ったり反応しているのですが、「ながら聞き」をしている時は、この反応がなくなってしまいます。
うまく傾聴するには、どのような場面でも、しっかりと部下の目を見て、うなずきやあいづちの反応をするように心がけましょう。
とっておきのテクニック
ここでとっておきのテクニックをご紹介します。是非試してください。
それは、部下が報告に来た時に、机の中に納まっている足を抜いて、部下に対して体ごと正面に向けるようにすることです。
そうすることによって部下が、「上司がきちんと自分の話を聞こうとしている」と上司の行動から感じ取り、信頼関係が増すこと間違いありません。
パソコンから顔を上げて、部下の顔を見るということでも良いのかもしれません。
しかし、これでは当たり前の行動です。
「できる上司」は、(わざわざ)机から足を抜いて体ごと正面を向く、この姿勢は部下に相当の好印象を与え、信頼感を生みます。
部下の話を聞くにもある意味覚悟というものも定まりますので、積極的な良いコミュニケーションをとることができます。
どうしても忙しくて、部下の話を聞くことはできない場合は、はっきりと「今、手が離せないから後からにしてほしい」と応じればいいのです。
できれば「10分後」のように、具体的な時間目安を伝えてあげると部下は安心するでしょう。
部下も無理に割り込もうとは思いませんし、このような断られ方は信頼関係に対してマイナスとはなりません。
まとめ
部下とのコミュニケーションでは、傾聴というものが大切です。
忙しいからといって、「ながら聞き」は部下に対して印象が悪く、マネジメントにとってもよくありません。
傾聴するには、うなづき、あいづちが基本です。
顔を向けて、目を見て話をするというのは普通の行為です。
「できる上司」は、体ごと部下に向き合い話を聞きます。
さらには笑顔があれば最高の対応になります。
上司は忙しく、「俺に話しかけるな」オーラを出している中、部下は仕方なく上司に話しかけているのです。
そんな中、この神対応をすれば、上司の株は上がります。
上司の株が上がるだけでなく、部下との信頼関係がしっかり続ければ、部下との連携もスムーズに進み、仕事がどんどん前へ進むようになるのです。
部下とのコミュニケーションを円滑にすることで、より良いマネジメントサイクルを回したいものです。
私もまだまだ上手く出来ませんが、理屈だけは理解をしており、なんとか日々奮闘しています。