2019年3月4日№126のワンセンテンスブログ。
№125で取上げたコーチングの神様マーシャル・ゴールドスミスの「トリガー」で紹介されていたセルフコーチングのための質問のうちのひとつです。
今回は、セルフコーチングの場面で自分に向けるよりパワフルな質問について、突っ込んで考えてみました。
「受け身の質問」VS「能動的な質問」
通常の場合、目標に向けた行動を問う質問としては「進歩のためにどんな行動をしましたか?」「どの程度進歩しましたか?」となります。
これらの問いでは「忙しくて...」というような言い訳を許してしまう回答になる可能性があり、他責に陥る「受け身の質問」としています。
一方、「~最大限の努力をしましたか?」この質問の印象はいかがでしょうか。
「部長に急ぎの仕事を言いつけられて...」という事情はあったかもしれませんが、「何か工夫はできなかったのか」「他に方法はなかったのか」純粋に自分の行動だけに焦点があたります。
自責を前提とする「能動的な質問」としました。
「成長を阻害する質問」VS「成長を促す質問」
「受け身の質問」では、「できたか、やったか」という結果に対する質問となります。
「どの程度できたか」という結果の程度・できばえを問うことが中心になり、「できなかった」という結果が重なると自己嫌悪に陥りやすい詰問となってしまいます。
詰問されれば、非難されていると感じ、自分の責任ではない心理へと逃げてしまうことから、次に繋がる振り返りができなくなってしまいます。
「成長を阻害する質問」となりかねません。
「能動的な質問」は「努力」というプロセスに対する質問です。
プロセスを取り扱うことで、「もっとよくできなかったか」「事前の準備、根回しは十分だったか」「他にやり方はなかったか」、振り返りにおいて方法の改善が想起されます。
「最大限の努力」が問われることで、最上策の探求を考えさせることになり、「成長を促す質問」ということになります。
「最大限の努力」を問うことは、うまくいった場合に充実感が増幅します。
また、うまくいかなかったとしても、一部努力の承認により、自己の全否定に陥る心配はありません。
最後に
能動的な質問は、他人や環境の制約、時間の制約など、自分以外の要素を除いて純粋に自分自身の「あり方」を問う真摯な質問です。
自分もコーチングに携わっていますが、こんなパワーのある質問を使ったことはありませんでした。
自分に問いかける、言い訳を許さない、非常に厳しい質問です。
セルフコーチングとしては機能しますが、クライアントに対する質問としはパワーがあるために注意が必要かもしれません。
相当のクライアントの信頼関係の構築が前提となるでしょう。
この「能動的な質問」を知った時、自分の成長を後押しし続ける真摯な質問として、活用したい質問でした。
共感される方がいらっしゃいましたら、この質問を使ってセルフコーチングしてみてください。
「なりたい自分」に向けて、明日からより強い踏み出しができること請け合いです。
- 「私は明確な目標を設定するため、今日最大限努力したか?」
- 「私は今日、目標に向かって進歩するよう最大限努力したか?」
- 「私は今日、人生の意義を見つけるために最大限努力したか?」
- 「幸せになるために、私は今日最大限努力したか?」
- 「ポジティブな関係を構築しようと、今日最大限努力したか?」
- 「出来る限りエンゲージするよう、今日最大限努力したか?」