2019年3月3日No.125 エグゼクティブ・コーチングの第一人者マーシャル・ゴールドスミスの6つの質問をワンセンテンスブログで取り上げます。
「トリガー 自分を変えるコーチングの極意」(マーシャル・ ゴールドスミス、日本経済新聞出版社)からの引用になります。
「明日から、来週からやろう」「今の仕事が一段落してから始めよう」、私たちは、ついついやろうとしていたことを先延ばししてしまうことが往々にしてあります。
この本は、「なりたい自分になる」ための行動の継続を意志の力だけに頼らないセルフコーチングの方法を紹介しています。
- 私は明確な目標を設定するため、今日最大限努力したか?
- 私は今日、目標に向かって進歩するよう最大限努力したか?
- 私は今日、人生の意義を見つけるために最大限努力したか?
- 幸せになるために、私は今日最大限努力したか?
- ポジティブな関係を構築しようと、今日最大限努力したか?
- 出来る限りエンゲージするよう、今日最大限努力したか?
マーシャル・ゴールドスミス彼はGEやフォードなど、世界的大企業の経営者100人以上をコーチしたことで知られています。
今回の6つの質問は、セルフコーチングの極意として自分自身に向けての質問です。
通常の質問であれば、以下のような質問になります。
- あなたは今日明確な目標を設定しましたか?
- あなたは今日目標に向かってどの程度取り組みましたか?
- あなたは今日1日をどの程度意義あるものにしましたか?
これらの質問は、受け身の質問になります。
「目標を設定しましたか」と聞かれてうまくいかなかった時に「忙しかったから」「他に優先することがあって」など、言い訳の回答を用意しやすくなります。
受け身の質問に対しては、「いいえ」と回答しなければならない時に、自責にせずに他責にしてしまう余地があるということになります。
「なりたい自分になる」ために自分をフォローする質問としては、能動的な質問が必要だとゴールドスミスは説いています。
能動的な質問とは「最大限努力しましたか」というものです。
忙しかったからといって本当にそうだったのか、5分10分の時間も取れなかったのか、少しでも一歩が踏み出せなかったのか。
結構、自責を問う厳しい質問ではありますが、言い訳を並べる嫌な自分を封じて、「なりたい自分になる」ための正しい振り返りができるツールとして必要な質問だと思います。
当然、でできなかったからといって落ち込む必要はありません。 明日に向けての勇気の充電ができればいいのです。
「トリガー 自分を変えるコーチングの極意」(マーシャル・ ゴールドスミス、日本経済新聞出版社)では、変われない原因の分析、変えるための「仕組み」を紹介しています。
興味のある方は是非お読みいただければと思います。