№175リーダーシップコラムです。
初級マネージャーセミナーの内容についてまとめます。
1.マネージャーとは?
マネージャーの仕事は、一担当としての仕事よりも大きくやりがいのある仕事と言えるでしょう。
係、課、部などの組織の長ともなると、会社組織の中のひとつの機能(営業、広報、経理など)を任されているという意味からすると範囲も広く、重要な役割を任されていることになりますし、役割を果たすことに大きな責任を担うことでもあります。
(質問)マネージャーとは?
次の質問について考えてみましょう。(決まった回答はありません、自分で考えてみることが大切です)
- マネージャーとは何をする人?
- マネージャーにとっての関係者とは?(あなたのマネージャーとしての関係者は?)
- マネージャーとしての成果とは?
- マネージャーとしての行動は?
マネージャーは会社の経営の一部を担う「部門経営者」だと言われます。
会社にとっての関係者(ステークホルダー)は、顧客・従業員・株主・取引先・取引先(仕入先・提携先他)・社会(行政)・地域社会などと言われていますが、マネージャーの関係者は誰になるでしょうか。
マネージャーの仕事を考える時、関係者を考え、関係者への責任・成果、求められる行動など、整理してみると良いでしょう。
1.1マネージャーの2大ミッションとは?
マネージャーの重要な仕事は次の2つです。
1.1.1担当する組織(部署)の業績に責任を持つこと
最近はプレイングマネージャーということも言われていますが、ひとつの組織を任されている以上は、その組織の業績に責任を持つことになります。
一担当者であれば、結果とともにプロセスを含めた個人の責任が問われるだけだったのが、マネージャーであれば、組織の結果が会社全体の業績に直結することにりますので、基本的に結果責任だけが問われることになります。
1.1.2部下の育成に責任を持つこと
組織を預かる(任される)ということは、その組織のメンバーを預かるということになります。
マネージャーは、組織目標達成のために部下メンバーの力を結集し、能力を最大限発揮させるよう努める責任があります。
そして、その過程でメンバーを指導・育成していくことになります。
メンバーが育つ、育たないかは、マネージャーのかかわり方次第、マネージャーはメンバーの成長(能力の伸長、行動)に大きな責任があります。
マネージャーの部下の仕事は、生涯でのキャリア形成にも大きく影響を及ぼすことになり、部下の人生に大きな影響を与える仕事です。
1.2マネジメントとは?
一般的には、次のように言われています。
“組織の目的および目標達成のために、その組織が活用できる経営資源(ヒト・モノ・カネ・時間・情報)を最も効率的かつ効果的に活用することである”
マネジメントの対象は「業務の側面」と「人の側面」があります。
1.2.1業務の側面
・業績目標の達成
担当する部門の日々の業績向上を図り、部門目標の達成をすること。
・業務のしくみづくり
効率よく、効果的に行われ、長期的継続的に成果を出し続ける仕組みをつくること。
ライバル企業に勝つことのできる製品・サービスを生み出すための仕組みをつくること
1.2.2人の側面
・人材育成
部下メンバーひとりひとりが成長するようにかかわっていくこと。
・職場づくり
職場メンバーがイキイキとやりがいをもって、安心して働くことのできる職場づくり。
マネージャーはこの両側面のバランスをとらなければなりません。
1.3マネージャーの役割
マネージャーの役割は、“組織の目標を、人を巻き込んで達成すること”にあります。
マネージャーは「部門経営者」です。
部門経営者として、自らの部門の「あるべき姿」を描き、部下を育て、部下と一緒に、関係者を巻き込みながら目標達成することにあります。
昨今の経営環境は目まぐるしく変化しています。
マネージャーが役割を果たしていくためには、環境に対応していくために、マネージャー自身が行動を変えていく必要があります。
以上、「マネージャーとは」についてのまとめです。