2019年2月13日No.107 ワンセンテンスブログ
もっと無神経、無頓着でいた方がいいのかもしれません。
私たちは、世の中のことについて、あるいは自分の組織のことについて、「あーでもない、こーでもない」「あーすべき、こーすべき」と議論し、熱中します。
でも、冷静に考えると 何でそこまで思うんだろうと考えてしまいます。
世の中に無神経ほど強いものはない。あの庭先のトンボをごらん。しっぽを切って放しても、平気で飛んでいくではないか。俺などもまあトンボぐらいのところで、とても人間の仲間入りはできないかもしれない。むやみに神経を使って、やたらに世間のことを苦に病み、朝から晩まで頼みもしないことに奔走して、それがために頭が禿げ髭が白くなって、まだ歳もとらないのに耄碌してしまうというような憂国家とかいうものには、俺などはとてもなれない。
(「氷川清話」)「日本の名著32 勝海舟」中央公論社
勝海舟の言葉です。
酔っ払った時のサラリーマンの話は実に勇ましい。自慢話、正義や理想に燃える話など。
酔っ払っていなくても、考えて過ぎて気に病んだり、冷静に考えると大したこともないことに対して拘ったり、わざと火中の栗を拾ってみたり、けっこう神経を使っています。
私たちは真面目です。
真剣に生活や仕事に情熱を傾け、少しでも良い方向へと努力を重ねています。
しかし、もっと無神経にどっしり構えていられればいいなぁと思いました。
そうでないと大きなことはなし得ないのかもしれません。