2018年9月16日、エンタテインメント和太鼓集団、DRUM TAOによる公演「Revolutionary New Drumming Entertainment in Tokyo 万華鏡 – MANGEKYO -2018」を見に行きました
迫力ある和太鼓のパフォーマンス、プロジェクションマッピングの幻想的な映像、これらを融合させた前衛的なエンタテインメントを楽しんできました。
圧巻の舞台でした
17時からの開演。
最初は墨絵の竜が舞台の幕を泳ぎ回るプロジェクションマッピング、続いて琴の音色が静かに流れてゆき...和太鼓の響きが!
「ドォン~」
鍛えられた肉体を露わにした男たちの激しい和太鼓の演奏が怒涛の如く繰り広げられていきます。
笛、琴、三味線によるメロディもありますが、ほとんどが和太鼓の音、すり鉦(かね)、そして掛け声。
太鼓の種類、太鼓の大きさ、打つ力の強弱、テンポ速度、バチの違い、和太鼓の大きさの違い、これらが織りなすリズムがひとつの演奏となって調和しています。
音は振動、波と言いますが、本当にそう感じさせます。
波が襲ってくる、体の芯が震える、そんな体験ができました。
加えてプロジェクションマッピングによる、桜の花吹雪、水の流れ、日本的なものの映像が駆使され、万華鏡さながら、目にも美しい演出です。
衣装は黒と白を基調としたコシノジュンコデザインの前衛的なもの、男性演者は鍛えられた身体を露わに、女性演者は赤や白のドレスを身にまとい優雅に力強く和太鼓を叩きます。
あっと言う間の1時間15分でした。
特にイケメン好きの女性にはお勧めです。
違和感?
仕事の関係で公演主催のJTBさんのお勧めがあったことがきっかけとなりました。
なるほど、シアター座席に座れば、多くの外国人に囲まれていました。
日本を訪れる外国人が、日本的なエンタテインメントを求めて足を運んでいるようです。
パンフレットによるとDRUM TAOは世界26カ国500都市での公演、観客動員数800万人の実績を持っており、2016年にNY オフ・ブロードウェイでも大成功を収めているチームだそうです。
パンフレットには、「伝統的かつ前衛的な迫力の和太鼓サウンド...日本独自の上質なエンタテインメントを創出」と表現されています。
何か違和感を感じている自分に気がつきました。
外国人向けのエンタテインメントなんだ(そうでないかもしれません)、日本的なものをベースとした現代の舞台なんだ、と受け止めればいいのですが、自分の日本人としての心象風景に合わない違和感が残りました。
外国人に紹介することを目的とした日本のプロモーションビデオに少し違和感らしきものを感じることってありませんか?
JR東海のコマーシャル、「そうだ京都、行こう」の映像には違和感を感じないのですが...。
この違和感の正体については、後日考えてみたいです。
洗練された、素晴らしい舞台だったことは間違いありません。
今、思い出しても体の芯に響き、迫りくる波動、美しい映像が心に広がります。
ご興味を持たれた方は是非、足を運んでみてください。
「万華鏡」は、有楽町オルタナティブシアターで2018年9月末まで、10月から11月20日まで新宿ルミネゼロでの公演です。