アフターコロナのミーティングはどう変わるか?

№258 新型コロナウィルスが流行して2020年4月7日から非常事態宣言が発出されました。

テレワークが増えた

以来、会社事務所に出ることなく、テレワークをする人も多くなったのではないでしょうか。

LINEリサーチの最新の第4回調査結果によると、職場でのテレワークの推奨/義務付けがなされている人の割合は3月調査と比較して14%から35%へと倍以上になったそうです。非常事態宣言が先行した一都三県(東京、千葉、神奈川、埼玉)に限ってみると、アンケート回答者の53%と半数以上がテレワーク対応の状況にあるとのことでした。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う職場・テレワークの現状について(LINEリサーチ4月23日調査レポート)

LINEリサーチ調べ2020.4.16

私も4月6日からテレワークを始めています。これまで週の半分を事務所でのミーティングに費やし、半分を地方へ出張する、そんなスタイルで仕事をしていた私にとっては、テレワークでは仕事にならない。キャリアカウンセリングのプロとしては直接の対話にこだわり、顔の表情やしぐさ、五感をフルに使いながらのコミュニケーションが信条で、真のコミュニケーションとはそうあるべきだ、などと考えていました。

ところがこの3週間、考え方が変わりました。ZOOMやTeamsなどネットでのオンラインミーティングを利用するようになったのです。

オンラインミーティングは意外と便利

最初はコミュニケーション不足になることが心配で、意識的にオンラインミーティングを設定していましたが、慣れてくると意外に便利だということが分かりました。会議室を確保する必要もなく、気軽に電話感覚で複数の相手とミーティングが開けるのです。かえってコミュニケーションをとる回数が増えたようにさえ感じられます。

移動する時間も費用もかかりません。余裕ができた分は他の作業に充てることができますし、適宜のコミュニケーションによって生産性が上がりました。

ミーティングの質においても優れていると感じられる点があります。例えば、大勢の会議では、話し手と一部の参加者、それ以外の聴衆の二分化が起こります。オンラインミーティングでは、たとえ100名の会議であっても、画面上は対面、あるいは少数のミーティングになります。直接発言しなくてもチャット機能を使えばハードル低く参画できますし、発言すればすぐにメインスピーカーとしてスポットが当たります。対面に近い臨場感を持ってミーティングに臨むことができるというメリットを発見することができました。

ZOOMのブレイクアウト機能を使えば、瞬時に小グループでのディスカッションに入ることもできます。うまくツールを使えば、いくらでもミーティングを活性化させることができそうです。

カウンセリングではどうでしょうか。カウンセリングこそ直接対話でないとうまくいかないと思っていました。確かに信頼関係を結ぶには時間がかかるという向きもあります。しかし、相談者のくつろげる安心できる場所で確保されるという点で優れており、かえって率直に話をしてもらえるケースも体験しました。五感を使って相談者を感じるという点も画面からの情報に集中するようになりました。1時間もカウンセリングをしていると直接対話よりもはるかに疲れます。それだけ神経を研ぎ澄ませている証拠です。

アフターコロナへ、進化は止まらない

たった3週間のテレワーク、オンラインミーティングの経験ですが、ここのところ思うのは、アフターコロナとなっても元には戻らないのではないかということです。

この便利さ、というよりも「進化」は止まらない。

近年これまで、リーマンショック、3.11東日本大震災と社会にとって転機になったことはありました。この新型コロナウィルスがもたらしたインパクトは人類規模で計り知れないものがあるでしょう。

人類規模の転機まで話をすすめてしまいました。アフターコロナのミーティングについて考えていると話が大きくなり過ぎました。しかし、事の大小にかかわらず、時代が変わるように思います。

人類にとっての試練の時なのでしょうが、やがてチャンスに転じる日が近いようにも思えてきました。

よろしければ、こちらのブログもどうぞ。
№264アフターコロナのミーティングはオンライン、それともリアル?

この記事を書いた人

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西口満

「気づきによる学び、自ら成長する」を支援し、ひとりひとりのウェルビーイングの実現と生産性の高い職場のチームづくりを行い、企業や社会の発展に貢献する

ビジネスリーダー育成コーチ、
人事戦略のコンサルティングをしています。

プロフェッショナルとして「人の成長」に関わり続けることをライフワークとし、少しでも誰かの成長のお役に立てれば幸いです。

ブログでは、そんな私が学んだこと、気づいたこと、感じたことを発信し、誰かの、何か、前進のヒントになればと思っています。

これからも情報を発信し続けます。

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