№225 「20世紀最高の物理学者」「現代物理学の父」と称され、相対性理論の樹立で知られるアインシュタインの言葉からの学びです。
今日のワンセンテンス
「問題は、それが起こった時と同じ意識レベルでは解けない」
(アルベルト・アインシュタインの言葉)The problems that exist in the world today cannot be solved by the level of thinking that created them.
(Albert Einstein)
問題解決のためには多様な見方をする必要があります。
視座、視野、視点を変えて、いろいろな見方で問題を吟味する必要があります。
視座、どこから見るか?
「視座を変えて見る」とは、どの立場で見るかということです。
例えば、人とのコミュニケーションの問題であれば、相手の立場で考えてみる、自分と相手を俯瞰する第3者の立場で考えてみる、弁護士になったつもりで考える、カウンセラーの立場で考えてみる、路傍の石からみてこの場面はどのように映っているだろうか?など、いろいろな立場に身を置いて考えてみることです。
視野、どこまで見るか?
「視野を変えて見る」とは、見る範囲をどこまで広げるのか、限定するのか、ということです。「視野を広げる」とはよく言われる言葉です。
例えば、同じくコミュニケーションの問題点であれば、現に行われているコミュニケーションだけを取り上げるのではなく、過去の会話やその背景、問題の伏線となった事象に目を向けてみる、その問題は今後どのようになるのか、起こっている問題の因果関係や前後の工程など時系列的に吟味する範囲を広げてみることです。
マーケティングの問題解決であれば、顧客ターゲットを絞ったり、拡大したり、市場範囲をどのように限定するのか、ということも視野にかかわる話です。
視点、何を見るのか?
「視点を変えてみる」とは、視座を変えることを指す場合もありますし、視野を変えることを指す場合もあります。要は、何に注目するか、ポイントをずらして見ることにあります。
コミュニケーションの問題であれば、例えばAさんとBさんのコミュニケーション全般から問題点を探っているうちに、Aさんのある言動に着目をして発言の意図を考える、視点を変えてBさんのその時の感情に着目をする、というように注目する点を変えていくことです。
問題解決のために重要なことは?
アインシュタインが示したように、問題解決のためにはその問題が起こったレベルから離れて別のレベルから吟味する必要があります。
言い換えれば、問題解決のためには、視座・視野・視点を変える、視るレベルを変えなければならないということです。
このアインシュタインの言葉は、まさに問題解決のポイントとして視座・視野・視点を変える大切さを説いているようです。